月別アーカイブ: 2013年5月

5月月報

●被害者意識

心理学者によると「こうあるべきだ。こうなってほしい」と期待しているのに思い通りにいかないときに、人は“怒りが生じる”と言う。

忙しいスピード化した社会においては、老若男女に関係なく「相手を思いやる余裕がない」。

このように、いつも自分の目線で自分中心のストーリーしか考えないことが、些細なことで怒りがこみ上げてキレやすい社会の構図になっているのである。

自分中心を社会的に考えれば、身勝手でいつも“被害者意識”を持っているということ。強すぎる正義感も考えもので、「白か黒、正しさにこだわり過ぎない」ことが重要である。

「相手が加害者で私が被害者、あいつが黒で私は白」ではなく、相手には相手の事情があり即時に黒と断定できない。何が正しいかはそれぞれの事情があり、“絶対的な黒・悪”ではない。

結局のところ感情的になった方が社会的には評価を下げるので、落ち着いて冷静になりながら、相手と折り合いをつけて行くしかない。

被害者と言えば、ひったくりに遭うのは、圧倒的に高齢の女性が多い。老化によって視力や聴力が衰え、身近なリスクに気づかないことが多いからである。振り込め詐欺やなりすまし型の詐欺被害者も高齢者ばかりだ。田舎の老人の防犯意識は薄く、銀行のATMに並んでいると老婆が暗証番号を「31●●」などと口ずさみながら現金を下ろしていた。現場に居合わせた私にできることと言えば「被害にあわなければいいな」と願うしかなかった。

ところが最近、若い女性が「老婆」となって、危険に身をさらしているケースが目立っている。

たとえば、携帯電話で友人と話をしながら暗い夜道を歩いている女性――。友人とのおしゃべりで一時的に恐怖心を紛らわしているのかもしれないが、通話に気をとられ、結果的に周囲への警戒がおろそかになっている。これでは、視覚も聴覚も70代、80代の老婆並みであり、自ら暴漢を招き入れているようなものだ。

イヤホンで大音量の音楽を聴きながら、一人歩きをしている場合も同じである。背後から迫る自転車やバイクの音にも気づかないだろう。

●「迷惑な人々」が目の前にいたら?

社会生活を営んでいると、「自己中心的な困った人」に遭遇し、不快な思いをすることはしょっちゅうである。

「列に割り込む」「路上にゴミや吸い殻を捨てる」「道幅いっぱいに広がって歩く」「赤信号になっても強引に進入してくる」「メールやゲームをしながら歩いたり、車や自転車を運転したりする」「電車の席で足を組んだままで間を詰めない」……。こんな場面を目にしたとき、あなたならどうするだろうか?

「ルール違反は許せない」と毅然と注意する?

正論であるが、思わぬ反撃を受け、事件やトラブルにつながる危険性をはらんでいる。

では、なにも言わないで無視するのがいいのだろうか?

これでは、トラブルは避けられるが、「理不尽な相手」と「姑息な自分」に腹が立ち、ストレスがたまるだろう。

私の答えは「いきなり行動しない」「一呼吸(氣を)入れる」である。いきなり行動すると、思わぬ事態を引き寄せかねないからだ。逆ギレされて、刃傷沙汰になるかもしれない。相手を諫めるのは、私の怒りが収まってから、冷静な自分を確認してから。即、行動しなくても、その迷惑な人は、いつか、どこかで社会的な制裁を受けることは間違いない。

 

以前、こんなことがあった。

ある地方都市で開かれる講演に行く途中の出来事である。少し、時間の余裕があったので、駅の書店に立ち寄ると、近くにいたサラリーマン風の男性の様子がどうもおかしい。それは気配でわかったというしかないが、さりげなくその男性を観察すると、若い女性のスカートの中を隠し撮りしていた。

私はとっさに男性を警察に突き出してやろうかと思ったが、そんなことをしては講演に間に合わなくなる。逡巡したが、氣(一呼吸)を入れてから男性に近寄って低いトーンでささやいた。

「ふざけたことをするな!」男はちらりとこちらを見た途端、脱兎のごとく逃げ去った。

盗撮犯を交番所まで連行するのがベストかもしれないが、このときは、これがベターなやり方だったと思う。

つねに白黒を決めようとし、一歩も引かない態度には気持ちの余裕がない。じつは、そこが“トラブルの火種”でもある。

一歩下がったり、立ち止まって事態を見守ったりすることで、攻撃をかわし、次の一手を勢いよく打つことができる。

「平常心とは常に平らな心でいること」“感情のコントロール”これが、私のリスクヘッジである。

「ほんまでっかTV!?」を観ての感想がたくさん届いています。

「ほんまでっかTV!?」を観ての感想がたくさん届いています。
ありがたいことです。
以下、ご意見の一部を紹介します。

●「ほんまでっかTV!?」拝見いたしました。
もっとたくさん援川さんのお話を聞きたかったのですが、刑 事になった気持ちで・・・、
メモをとりながら・・・というご指摘は、いろんな場面で役に立つ基本だとあらためて感じました。

●「ホンマでっか!?TV」を拝見しました。

相変わらずお元気そうで何よりでした。
さんまの小杉に対するいじりにうまく乗っかっていて、さすがだなーと思いました。
マーケティングの牛窪先生はよくしゃべるなぁと、全部持っていくのかなぁと思って観てましたが
援川先生が「1人で対応しない」という話をした時に、
唯一、感動的なBGMが演出で流れていたと思います。
一番説得力があったからだと思います。
以下メンバーの感想です。
・援川先生の刑事のようになるという表現が印象的でした。
メモをとる、記録を残すではなく刑事になるという表現つかっているところが
元刑事としての援川先生のこだわりを感じました。

・「1人で対応しない」という部分に関しては企業宛のクレームだけでなく、
身近な問題に対してでも、応用が出来るんだなと感じました。

・援川先生の「1人で対応しない」という部分で、
組織的に対応を行う事の大切さを思い出しましたし、
当事者を疲弊させないようにする先生の優しさを感じました。
刑事のような意識で対応をするという部分は、プライベートでトラブルに巻き込まれた際に、
ぜひ利用をしたいと思いました。

・番組内容はCS業務とは直接の関係はありませんでしたが、
冷静に対応をする、一人で対応せず組織で対応する等、
以前研修で伺った話もあり、思わず頷きながら観させて頂きました。
また、番組内でもフランクにお話をされていた光景を見て、
また先生とお話がしたいと思いました。ご機会があれば是非宜しくお願い致します。

・援川先生の誠実な人柄が伝わってきました。
・研修で習った”毅然とした対応”というのを再度思い出す事が出来ました。

・研修で教えていただいた話だったので、再度復習になりました。
「1人で対応しないで組織で対応する」というの対応を今も実践
できているので、改めて重要さを学びました。

・小杉の髪の毛をいじるユーモアがあって、さすがだなと思いました。

※番外編
・若く見えるなぁ。スタイリストがいいのかな?

などでした。

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